テレクラ

2019年06月29日

相互オナニー
風俗は呑んだ勢いで集団でワーッと行くこともあるけど、基本的には誰にも悟られないようにコソコソと出かけるものという認識がある。だから、予約なしに行って待合室で他の客と順番を待っている時などは結構気まずい。壁を隔てた向こうでチンコ舐められて「うひゃー」とか声を出しているところを想像したくなくても頭に浮かんでしまったりする。同時に自分の恥ずかしい部分を見られているような気持ちになってしまうわけだ。
最近は小屋型の風俗が減ってデリヘルなどの出張型が主流になっているし、出会い系に関してもスマホ一つで処理ができるので、その手の気まずさは皆無と言っていい。だが、他の利用者と顔を合わせるスリルのようなものがなくなっているのはちょっと寂しくもある。
以前にテレクラにハマっていた時期がある。その時、僕と利用時間が重なっていたのだろう、必ず顔を合わせる男性がいた。そして「今日はダメだったか」と店から出てくる時間も、がっかりした重い足取りも僕と似ていた。何もかもが僕とリズムが同じ男性だった。年齢も同じくらいでおとなしそうな風貌で、僕は何となく彼にシンパシーを感じていた。
ある時、珍しく女の子と交渉が成立した時があった。連絡先を交換して店を出ようとした時、隣のブースにいた彼も僕と同じように出てきたのだ。どことなく浮足立っているように見えたので、おそらく彼も上手く行ったのだろう。お互いに顔を見合わせてニコッとしたものだ。
ところが、店を出てその1時間後に僕たちは再び顔を合わせることになった。それぞれが女性を連れて同じホテルの前でばったり出くわしたのだ。何のことはない、二人とも同じ風俗業者に引っかかってしまったというわけだ。これにはお互いの顔を見合わせて苦笑いするしかなかった。
それ以来、何となく彼と気が合って、一緒に飲みに行ったりする仲になった。僕は結局テレクラで出会いを果たすことはできなかったが、友人とは出会えた。今はスマホで何でも済ませられる時代ではあるが、こう言うアナログな出会いのきっかけがなくなったことは物足りなく思うこともある。
ホ別2
プチ援

© 2019 アンソニー ガーフィールド。 このページはカラフルに彩られています。
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